こんにちは、ゆかこです。
このブログを読んでくださっている方の中には
セクシャルマイノリティの方も多くいらっしゃると思います。
自己紹介の記事でも書いたように、私たち2人も然り。
FTMの颯くんとバイセクシャルのゆかこ。
タイでの生活で、
セクシャルマイノリティである私たち2人が困ったことってあるかなぁ??
今回は、
タイのセクシャルマイノリティについてのお話です。
最近、日本でもようやくLGBTという言葉を耳にするようになったと思います。
みなさんはLGBTという言葉の意味をご存知ですか??
LGBTとはそれぞれの頭文字をとって作られた言葉。
レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシャル(B)、トランスジェンダー(T)です。
実際には、このカテゴリーだけで分けられるものではないと思いますが…
颯くんはトランスジェンダー(T)、ゆかこはバイセクシャル(B)ということになります。
このセクシャルマイノリティに該当する人の割合って、どれくらいなのでしょう?
調査機関などが調べた数字やパーセンテージはネットなどで調べることができますが、
私は少ないのではないかと感じることもしばしば。
まだまだ言えなかったり、気づいてなかったりすることも多いと思うからです。
巷の噂で、左利きの人と同じくらいの割合でいると聞いたことがあります。
嘘か本当か分かりませんが、みなさんの周りには左利きの方って案外いらっしゃいますよね?
セクシャルマイノリティもそのくらいいると思うのです。
でも、左利きの人は身近にいるのに、セクシャルマイノリティの人はいないな~って思いませんか?
日本では、それほど周りに打ち明けられない人が多くいるということです。
では私たちが暮らすタイは?
というと…とてもオープンです!
法制度は全然整っていませんが、世間の目がとても優しいです。
優しいというか、セクシャルマイノリティであることも個人の一部というふうに受け止めていて、差別や偏見はほとんどないと思います。
学生時代から社会人になった今まで、多くのタイ人に囲まれて生活していますが、少なくとも、私たち2人は今まで一度も嫌な思いをしたことはないです。
なので、颯くんは渡タイ後、心がとても穏やかになりました。
周りの目を気にしなくていいからでしょうね。
日本にいたときの苦しそうな颯くんを知っているので、颯くんの変化は私も嬉しいです。
自分の性に自信を持って接してくれる颯くんは、やっぱりカッコイイし、自慢のパートナーです。
しかしタイでは、セクシャルマイノリティに対して、どうしてこんなに寛容なのでしょう。
理由は…よく分かりません!
でも1つ言えることは、タイ人のセクシャルマイノリティの方はとても働き者だということです。
もともと、タイは女社会(結婚後、男性は女性の家に嫁いだり、女の子が家を継いだりする文化です)なので、タイ人男性はハッキリいって頼りない…
女性の方がよく働く社会なのです。
結婚・出産を経ても女性が働くことは当たり前なので、タイでは女性の管理職は珍しいことじゃないのです。
むしろ、女性の方が多いくらい。
もちろん、タイ人男性が家事・育児を当たり前にしてくれるので女性が働けるんですけどね。
だからタイ人男性は仕事において、優しすぎるからか、少し頼りない…
そんなタイ人男性に比べて、ゲイやトランスジェンダーやトムボーイは働き者です。
優しく、気配り上手で、見た目も綺麗で清潔に保つ努力を怠らないので、接客業やサービス業での需要が多くあります。
働き者だと言うことは、社会的な地位を与えられるということです。
実際、タイでは性別やセクシャルマイノリティに関係なく、社会的な地位を得られています。
セクシャルマイノリティだからという理由だけで、社会的に抑圧されないのですね。
社会的な地位を得て働いていたり、活躍している方が多くいらっしゃるので、偏見など生まれる機会が少ないのだと思います。
結果的に、社会が寛容になっているのではないかな。
あとは、セクシャルマイノリティが周りにいるのが当たり前なので、いちいち気にしていられないっていうこともありますね。
一歩違う世界に出てみると、『日本の当たり前』って全然当たり前じゃないんですよね。
でもその中で暮らしていると、気がつかないし、分からないものです。
昔の私たちがそうだったように、セクシャルマイノリティであることを悩んでいる方もたくさんいらっしゃると思います。
でもね、それはおかしいことじゃないです。
私たちは、そのことをタイという国から教えてもらいました。
どんなに心が救われたことか。
日本を離れてタイで暮らすことで、自分を受け入れる機会をもらいました。
広い世界を知ることで、
自分を受け入れて、
好きになるきっかけになればいいなと願います。